高級時計の豆知識
ロレックスの79173と69173は、パッと見ただけでは違いがわかりません。中には素晴らしい目の持ち主がいて、見ただけでどちらがどちらかわかる、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし通常であれば、例えば69173を見せられて79173だと言われれば、そう信じてしまうほどそっくりなのです。
実際には、79173のほうが69173よりも価値の高い時計になります。そのため、購入時や売却時などには間違えないようにしたいものです。それでは、この2つの時計はどのように見分けることができるのでしょうか?
時計を見分ける際には、ブレスを外して型番をチェックするという方法があります。これは確実な方法の1つといえるのではないかと思いますが、一般の方が小さな工具を利用してブレスを外して型番を確認するということは、あまりないのではないかと思います。また、そもそも型番が記載されている保証書などがなければ意味がありません。
それでは、ブレスを外さずに79173と69173を見分ける方法はあるのでしょうか?実は、誰にでもわかる見分け方が存在しますので、ここで簡単に説明させていただきます。
どちらの型かを見分けるには、時計のリューズを利用します。79173と69173のいずれにも、同じようなリューズがついています。そのリューズをデイト調整に合わせてください。デイト調整ですので、その状態でリューズを回せばデイトの部分が動くはずです。
ここで重要なのは、このリューズをどちらに回したらデイトが動くかという点です。12時の方向、時計回りにリューズを動かしたときにデイトが動くのか、逆に6時の方向、時計と反対周りにリューズを動かしたときにデイトが動くのかで、どちらの型なのかがわかるからです。
79173の場合は、後者の6時の方向に回してデイトが動くはずです。反対の12時に方向に回したときにデイトが動くのであれば、その時計は69173ということになります。
同様に、時間調整に合わせた際に12時の方向に回して針が時計回りに動く場合は69173となり、反対に6時の方向に回して針が時計回りに動くのであれば79173となります。
確かに、この両者は外見の見た目がほぼ同じで、例え専門家であっても見ただけではなかなか見分けるのが難しいです。しかし、時計内部のキャリバーが異なっているため、リューズを動かすことによって違いが出てくるのです。